ポータブルスキル①:転職・キャリアアップの鍵!あらゆる仕事で役立つポータブルスキル大全

近年、ビジネスの世界でポータブルスキルという言葉を耳にする機会が増えてきました。変化の激しい現代社会において、このポータブルスキルは、個人のキャリアだけでなく、企業の成長にとっても非常に重要な要素となっています。
今回の記事では、ポータブルスキルの定義から重要性、そしてビジネスにおける全体像までを分かりやすく解説していきます。

ポータブルスキルを学ぶことで、カレー屋を開いたり、色々な業界へ転職するのに役立つんだ!
ポータブルスキルとは?
ポータブルスキルとは、簡単に言うと持ち運び可能な能力のことです。
特定の仕事や業界だけでなく、どんな環境でも活かせる汎用性の高いスキルのことを指します。 スーツケースに入れてどこへでも持っていける荷物のように、転職やキャリアチェンジをしても、そのスキルを発揮できるため、近年注目されています。
厚生労働省はポータブルスキルを「職種の専門性以外に、業種や職種が変わっても持ち運びができる職務遂行上のスキル」と定義しています。つまり、プログラミングスキルや特定のソフトウェアの操作スキルといった専門スキルとは異なり、コミュニケーション能力や問題解決能力といった、どのような仕事にも共通して役立つ能力がポータブルスキルに該当します。

カレー作り(料理)に例えると「野菜の切り方」や「味付けが薄い時の対応」等、カレー作り以外の他の料理でも共通する能力のことを指します。
なぜ今、ポータブルスキルが重要なのか?
現代のビジネス環境は、VUCA時代(Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性))と呼ばれるように、変化が激しく、将来の予測が困難な時代です。
このような状況下で、企業は変化に柔軟に対応できる人材を求めており、個人もまた、変化に対応できる能力を身につけることが求められています。
ポータブルスキルは、まさに変化に対応するための重要な武器となります。例えば、AI技術の発展によって仕事が変化した場合でも、問題解決能力や学習能力といったポータブルスキルを持っていれば、新しい仕事にスムーズに移行することができます。
また、終身雇用が当たり前ではなくなり、転職が一般的になった現代において、ポータブルスキルはキャリアアップやキャリアチェンジを成功させるための重要な要素となります。異なる業界や職種に挑戦する場合でも、ポータブルスキルがあれば、即戦力として活躍できる可能性が高まります。
ポータブルスキルの定義と関連するビジネススキル
厚生労働省がポータブルスキルの定義を公開しています。
それぞれのポータブルスキルの説明(表1)と関連するビジネススキル(表2)で整理しました。
ポータブルスキル名 | 説明 |
---|---|
現状の把握 | 取り組むべき課題やテーマを設定するために行う情報収集や その分析のし方 |
課題の設定 | 事業、商品、組織、仕事の進め方などの取り組むべき課題の 設定のし方 |
計画の立案 | 担当業務や課題を遂行するための具体的な計画の立て方 |
課題の遂行 | スケジュール管理や各種調整、業務を進めるうえでの 障害の排除や高いプレッシャーの乗り越え方 |
状況への対応 | 予期せぬ状況への対応や責任の取り方 |
社内対応 | 経営層・上司・関係部署に対する納得感の高い コミュニケーションや支持の獲得のし方 |
社外対応 | 顧客・社外パートナー等に対する納得感の高い コミュニケーションや利害調整・合意形成のし方 |
上司対応 | 上司への報告や課題に対する改善に関する意見の述べ方 |
部下マネジメント | メンバーの動機付けや育成、持ち味を活かした 業務の割り当てのし方 |
ポータブルスキル名 | 関連するビジネススキル |
---|---|
現状の把握 | 情報収集力、分析力、状況判断力、ヒアリング力 |
課題の設定 | 問題発見力、課題特定力、目標設定力 |
計画の立案 | 計画力、段取り力、創造力 |
課題の遂行 | 実行力、調整力、問題解決力 |
状況への対応 | 柔軟性、適応力、判断力 |
社内対応 | 社内コミュニケーション能力、協調性、根回し力 |
社外対応 | 社外コミュニケーション能力、交渉力、プレゼンテーション能力 |
上司対応 | 報告力、理解力、相談力 |
部下マネジメント | 育成力、評価力、動機づけ、委任力 |
それぞれのポータブルスキルの詳細な説明は次回以降に行います。
ポータブルスキルがもたらすメリット
ポータブルスキルを身につけることで、以下のようなメリットが得られます。
キャリアの可能性が広がる
ポータブルスキルは、専門スキルに依存しないため、業界や職種の壁を超えて活躍できる可能性を広げます。例えば、営業職で培ったコミュニケーション能力や交渉力は、企画職や人事職でも十分に活かすことができます。また、プロジェクトマネジメント経験で得た計画力や問題解決力は、起業や新規事業立ち上げなど、全く新しい分野でも役立つでしょう。
変化への対応力が向上する
現代社会は技術革新やグローバル化等、変化のスピードが非常に速く、これまで通用していたスキルが陳腐化する可能性もあります。ポータブルスキルは、このような変化に柔軟に対応するための重要な武器となります。変化を恐れず、新しい環境や状況に素早く適応し、自身のキャリアを守り、さらに発展させていくことができるでしょう。
市場価値が高まる
企業は変化に強く多様な状況に対応できる人材を求めています。ポータブルスキルを持つ人材は企業にとって貴重な存在となり市場価値が高まります。そのため、より良い条件での転職やキャリアアップ、昇給、昇進の機会を得やすくなります。
自己成長を促進する
ポータブルスキルを意識することで、自身の強みや弱みを客観的に分析し、必要なスキルを効率的に習得する意欲が高まります。また、様々な経験を通じてポータブルスキルを磨くことで、自己成長を継続的に促進することができます。
まとめ
今回の記事では、変化の激しい現代ビジネス環境において、キャリアを築き、企業で活躍するために不可欠なポータブルスキルについて解説しました。ポータブルスキルとは、職種や業界を超えて活用できる汎用性の高い能力であり、情報収集力や問題解決能力、コミュニケーション能力など、多岐にわたるスキル群です。
今後の記事では、今回ご紹介した9つのポータブルスキルについて、1つひとつを掘り下げて解説していきます。各スキルが具体的にどのような場面で役立つのか、どのようにすればスキルアップできるのか等、実践的な情報をお届けする予定です。
変化の激しい時代だからこそポータブルスキルを身につけることは自身のキャリアを切り拓き、ビジネスで成功するための強力な武器となります。ぜひ今後の記事もご覧いただき、ご自身のスキルアップに役立ててください。